
展示品は実に豪華。順路に沿って歩けばそこかしこに国宝だの重要文化財だのが展示されている。こんなことはまあそうそうありません。
保存状態もよいものが多く、絵巻や着物は模様もきちんと目で読み取れます。
「大」がつくだけのことはあります。
ただ、歴史の面から見ると…結果からいうと、展示品が豪華なのは分かったんだけど体系的な整理がなされていないので、イマイチ感が拭えず。山ノ神(大神神社)や沖ノ島(宗像大社)より先に古神宝を展示するという順番はどうなんだろう。古代祭祀からの歴史的な記述じゃないのか?
あと、神仏習合(本地垂迹)の関係で神宮寺とかがよく出てきていたんだけど、神と仏の対応(どれがどれに対応するか?)がほとんど説明されていないので、分からん人はフーン以上の感想は出てこないんじゃないか?
まあ歴史系の展示じゃなくてあくまで美術系の展示なので仕方ないといえばそうなんでしょうが…。いろいろとモヤモヤしました。
…あ、あと単純に七支刀がなかったのは残念やねー。